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4 養護学校での実践 |
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長野県木曽養護学校の高等部1年生は、学年最初の作業実習を、6月に7日間、在来種木曽馬を保存する牧場「木曽馬の里」で行なっている(公開研究発表会「木曽馬とのかかわりを活かした学習の実践から」平成14年6月)。
高等部になって初めての作業実習をこの時期に牧場で行なうのは、 |
| 1) |
仔馬が生まれている。 |
| 2) |
馬が夏毛に変わっており美しい。 |
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気温が暑すぎない(梅雨にもなっていない)。 |
| 4) |
適度な人数の一般客がくる。 |
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乗馬の活動で、外乗ができる。 |
といった環境のなかで、子どもたちが作業に意欲的に取り組み、作業をすることの意味を実感するためだという。この学校は、牧場の協力を得ながら行なってきた生徒の馬とのさまざまな触れ合い場面のようすから、この活動を開始している
平成14年度には、「生徒の興味関心と作業遂行力に応じて作業内容に多様性をもたせる」ことを工夫し、次のような活動を組んでいる。 |
| 〈活動の手順〉 |
| 1) |
個々のルートで牧場へ(9時半) |
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厩舎清掃(馬房、通路) |
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第1グループ:昼食づくり*第2グループ:馬房へおがくず敷き、給餌・水、放牧馬への給餌 |
| 4) |
乗馬、引き馬、馬の手入れ、放牧 |
| 5) |
昼食(職員を含む) |
| 6) |
昼食かたづけ(輪番で2名)、馬の手入れ、装鞍、乗馬 |
| 7) |
スクールバスにて学校へ移動(14時半) |
*昼食メニュー
1回目:具だくさん焼きそば、味噌汁
2回目:カレーライス、味噌汁
3回目:五平餅、キュウリ・ナスの浅漬け、味噌汁
4、5回目:味噌汁(お弁当持参)
6回目:おにぎり、味噌汁
7回目:トマトスパゲッティ、野菜スープ |
| 障害のある子どもたちは、多くの場合強い庇護の下に育っている。他方、自閉症や重度障害のある子どものように、話し言葉がないなど他者にわかるコミュニケーション手段をもたなかったり、他者から行動の意味を理解してもらえない場合、大きなストレスをかかえて日常生活を送っていることが多い。しかし、これらの子どもたちが心を寄せて動物たちに近づいていくと、私たちの社会に流通している言葉や行動の様式を越えて彼らはそれに応えていく。しかもそれが馬や牛といった大型家畜であった場合、子どもたちが心理的に受け入れられ癒されていくことを実感させる力をもっている。たとえば馬の背に乗ることは、自分の身体と心を馬に預け、馬は相手を受け止めることを意味している。そして、このような動物たちを世話することは、庇護される存在から相手を保護する存在への転換を体験することになる。 |
5 農業高校の新しい展開 |
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| 全国の小学校3,000校への調査によると,ウサギ56%,ニワトリ39%,サカナ36%,チャボ32%,セキセイインコ21%,アヒル6%となっており,小動物が多く飼育されていることがわかる(財団法人中央教育研究所「生活科の学習環境などに関する調査研究第三次報告」,3,000校送付,1,148校回収,1,993)。その主な理由は,飼いやすさ,すなわち管理のしやすさにある。しかし,子どもたちが身体全体を動員し,また,力を合わせてかかわっていくことを考えたときに,もっと大型家畜の導入が検討されてよい。これら大型家畜のなかには,馬のように子どもたちが自らの心と身体を預けることが可能な動物もいる。また,日常的な触れ合いの体験を通じて私たちの衣や食の生活を考えることになる豚や牛,ヒツジといった家畜もいる。 |
小動物・愛玩動物飼育による動物セラピー・繁殖生理・動物バイオなどについて、最新の基礎的な知識・技術を学ぶ〈動物工学コース〉がある。
飼育動物を平日は「動物ふれあい広場」として幼稚園や保育所、小学校に開放し、土・日曜日は地域の人々に開放している。HPには小学生向けのページ「動物ふれあい広場 わいわいどうぶつらんど」(第6図)があり、動物を紹介している。飼育種は、ラマ、牛(ホルスタイン)、ヒツジ、ヤギ、ウサギ(チンチラ)、ウサギ、サル(アカテタマリン)、ブタ(ミニブタ)、プレーリードッグ、マーラ、ロップイヤー、ワラビー、ウサギ(アンゴラ)、サル(リスザル)、コンゴウインコ、ガン、ペリカン、オシドリ、フランスガモ、モリフクロウ、アイガモ、コウライキジ、ニワトリ(クロガシワ)、クジャク、と多岐にわたる。 |
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図6 島根県立出雲農林高等学校の
「わいわいどうぶつらんど」 |
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牛、豚、鶏、馬、犬、ウサギ、マウスなどが飼育されており、「スクールパーク」として地域の幼稚園や小中学校に開放し、畜産科の生徒が「総合実習」の時間に対応している。年間2,000〜3,000人が訪れる。科目に「ペット」が用意されている。 |
平成7年度に設置された〈動物科学科〉は、牛や豚、ニワトリなどの家畜類の飼育・管理といった学習内容に加え、アライグマ、グリーンイグアナ、木曽馬、小鳥、熱帯魚など、いわゆるペットと呼ばれる伴侶動物、ラット、マウス、モルモットなどの実験動物、そして地域の野生動物についての基礎知識・管理や実験など幅広い内容を扱う。
学校は地域との交流を積極的に行なっており、春には近隣の幼稚園・保育園・小学校が遠足の見学場所として学校を訪れ、動物科学科のたくさんの動物と触れ合い、イチゴ狩りをしたりして本校の生徒たちと過ごす。 |
畜産科学科が地域との交流として幼稚園の子どもたちの学校訪問を受け入れており、動物と触れ合う機会を提供している。また、「ふれあい動物園」を実施している。
このほか、学校を開放するなかで教育活動が行なわれるだけでなく、「移動動物園」として幼稚園や保育園、小学校に出かけていくなどの学校も出てきている。
これら農業高校の取組みには、「生徒自身が日常飼育している愛着対象としての動物を市民に開示し」「動物を媒介にして生徒と市民が交流し」「この交流の豊かさによってさらにまたこれらの動物に会いたい(これらの動物を市民に会わせたい)と感じる」という循環をもっている。動物に出会うことそれ自体が目的になる一般のミニ動物園とはこの点で大きく異なる特徴がある。 |
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