(1)評価について
まず、学校給食で地場産農産物を使用することに対しての評価を探る解析を行った(表1)。(表1)の表題にある、地場産農産物の使用に対しての肯定的意識とは、「地場産農産物を使用した学校給食には、何らかの価値があると判断し、それらの農産物の平使用に同意する意識」を意味している。解析の元となったアンケートでは、「地場産農産物を使用した給食を食べたい」という項目を地場産農産物の使用に対しての肯定的意識とし、「食べたい理由」である「おいしい」「安心」「見た目がよい」「その他」を肯定的意識の、形成要素として解析を行っている。
その結果、小学生、中学生共に、地場産農産物に対する肯定意識の形成には「味」と「安心」が寄与している。「新鮮さ(見た目)」については、小学生は無意味となっており、中学生においても低い寄与度である。「その他」に関しては、小学生・中学生とも、寄与は低いものである。
「その他」の項貝は、自由回答であった。肯定的意識について、小学生の場合は「おいしいから(回答数6)」という意見が最も多く、次に「地元産だから(回答数5)」「(地元産でなくても)どちらでもよい(回答数5)」という答えが挙がっている。中学生は、「(地元産でなくても)どちらでもよい(回答数53)」という答えと、「地元産だから(回答数28)」、「おもしろいから(回答数21)」という答えに大別された。
小学生の自由回答から、「おいしいから」という回答は、「味」の頃目に重なると言え、直接的な感覚が地場産農産物の評価の基準を占めていることが分かる。中学生の場合、「地元産だから」「おもしろいから」という答えが出現したのは、一連の取組に理解が及び、興味聞心が湧いたためとも言える。
以上のことから、小学生は「味」という給食から直接受ける印象で肯定的意識を形成し、中学生になれば給食から直接受ける印象に加えて、小学校から続けて「今治型」の学校給食を食べつづけていることで、その間の教育、情報が作用して意識を形成しているものと考えられる。
しかしながら、自由回答のうち、小学生・中学生とも「(地元産でなくても)どちらでもよい(回答数5)」という回答が多かったことに注目したい。「(地元産でなくても)どちらでもよい(回答数5)」という答えの背景には、「ほかの食材と変わりがないから」、「なんとなくそう感じた」という漠然とした印象から、肯定的意識を形成しているのではないだろうか。中学生の回答、「地元産だから」や「おもしろいから」という地場産農産物を使用する取組への関心が現れる生徒もいる一方、漠然とした印象を持つ生徒が多くいるという結果から、取組に関する情報・教育が十分な浸透に至っていない点が指摘できる。 |