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3年生は菊づくり

 3年生は118人で、鉢植えの菊づくりに取り組んでいる。地域の人の指導もあって、秋になると、3本仕立ての大菊、懸崖、ダルマ菊の鉢植えが見事な花をつける。学校の玄関に飾られ、秋の風物詩となっている。

 1〜3年までのこうした取組みは、勤労生産学習として総合的な学習の時間の中に位置づけられてすすめられている。そのなかに占める勤労生産学習の時間数は、次のようになっている。
 1年、70時間中の20時間
 2年、85時間中の20時間
 3年、95時間中の10時間
 1、2年は、田植え、タマネギの植付け、収穫のそれぞれに2時間のまとまった時間をあてている。

 田畑でのこうした活動は、1、2学年全体ですすめ、そのほかタマネギに水をやったり、草取りをしたりなどは学級単位ですすめていく。

 田んぼは初夏から秋にかけてのイネの栽培、秋から春にかけてのタマネギの栽培で、ほぼ1年を通して使われている。

勤労生産学習

 大野原中学校での農業の本格的な取組みは、昭和61、62年に勤労生産学習の開始とともに始まった。文部省から勤労生産学習の研究推進校として指定を受けたことが取組みのきっかけとなった。活動は20年にわたって、受け継がれて現在に至っている。

 以前は、コメやタマネギのほかに、ナス、キュウリ、サニーレタス、サトイモ、サツマイモ、アオネギ、ダイコンなどを栽培していた。現在は、コメとタマネギに集中した取組みとなっている。長期にわたり継続して取り組まれた勤労生産学習に対して、平成18年には時事通信社の内外教育の奨励賞(努力賞)が授与された。

 大野原中学校の勤労生産学習のねらいは、生徒の豊かな心とたくましく生きる力をはぐくむことであり、目標として3つの柱を立てている。
 1 農作物の栽培を通して、勤労の大切さや栽培する喜びを感じとらせる
 2 勤労体験を通して、豊かな心の育成を図る
 3 栽培活動を通して、生徒相互、生徒と教師の人間関係を密にし、望ましい学級集団作りをする
 ここでの農業の学習は、土を耕し、心を耕すものなのだ。

 こうした勤労生産学習の教育指導は、1年が大平惠三先生(チーフ)、2年が宇野誓起先生、尾藤博肇先生、3年が神木実先生の4名からなる推進委員会が中心になってすすめている。

 また、生徒会での勤労生産学習の専門委員会の活動もある。全学年で学級ごとに2人の委員が選出される。委員たちは、イネを植え付けるまえに苗の準備をしたり、植付けのあとの様子を見て、曲がった苗があれば直すなどの作業をしたりする。また、コンバインでは刈りにくい部分のイネを鎌で刈り取るのも委員たちだ。

 11月には文化祭を兼ねた収穫祭「ラブ・ジ・アース」が開かれる。これには保護者をはじめ、地域の人たちがやってくる。ここで委員たちは勤労生産活動の報告などをする。

 農業を軸とした勤労生産学習がキャリア教育や職場体験学習の礎ともなり、それが地域の交流にもつながってくる。農業の学習活動の意義は大きい。

 「この学校で先生たちの必需品は、長靴と麦藁帽子ですよ」と校長の大平順一先生は話す。大野原中学校では、先生たちがしっかりサポートし、生徒たちが気持ちのよい汗を流して農業の活動に取り組んでいる。

(西村良平 記)

教頭 山田博司先生からのメッセージ
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