農業体験の一番の成果は、生徒たちの心の成長!
初めての農業体験をしてみて、つかれたけれども勉強になりました。生き物や植物は大切にしないといけないし、道具も正しくつかわないといけないし……。他にもたくさんのことを気を付けて、毎日農業をしている人たちの努力はすばらしいと思いました。私たちが安心して野菜や米を食べられるのも、農家の方々のおかげなのだと改めて実感しました。
神谷中学校を取材して、たくさんの農業体験の感想文をみせていただいた。興味深い感想文が多く見られ、この感想文からは(1)勤労、(2)自然とのつながり、(3)道具を大切に、(4)思いやり、(5)感謝のこころなど生徒自身が感じた多くのことを読み取ることが出来ました。
中村文隆校長先生の目指す「豊かな心を育て、思いやりあふれる中学校に」、「命を大切にする心と勤労の大切さを知り、働く意味をかんがえる」のように。
(佐藤 直 記)
東京都北区立神谷中学校
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東京都北区立神谷中学校
1年2学級、2年1学級、3年3学級 生徒数156名、教職員29名
〒115-0043 東京都北区神谷2−46−13
電話 03-3902-2461 FAX 03-3902-2570
ファーム・インさぎ山
代表 萩原さとみ
埼玉県さいたま市緑区上野田282
電話 048-878-0459
全学年が農と食の体験に取り組む
神谷中学校(中村文隆校長)は全校生徒156名で、東京都北区の北部にあり、近くを流れる荒川をはさんだ対岸は埼玉県となり、学校のまわりには、工場や倉庫、マンションやアパートなどの集合住宅、戸建て住宅が混在する。区立の運動場やオアシスのような公園もある。
この中学校では、全学年で総合的な学習の時間に年間70時間を割り当てている。そのなかの30時間が農と食の体験となっていて、全学年で年間を通した体験活動に取り組む。埼玉の農園に出かけるのは年10回ほどとなる。
こうした取組みが始まったのは平成14年度からで、基本的には隔週の月曜日、4〜6時間を通しての校外活動や調査などに取り組む。
農園はバスで1時間足らずのところにあり、路線バスを学年で1台ずつ借り切って、埼玉県さいたま市上野田の農場と学校を往復している。
農業体験の場は
埼玉県さいたま市の田園風景が広がる一角に、神谷中学校の生徒たちがバスで通う「ファーム・インさぎ山」の農場がある。このあたりは江戸時代に新田開発され「見沼たんぼ」と呼ばれ、自然環境が保全され現在も農地が多いところである。生徒達のここでの農と食の体験は年10回ほどとなる。
自家産の米とサトイモで炊飯体験
500h平方メートルの田んぼでは米を作り、学校給食などで食べる。今年は、もち米も追加して3年生のお別れ会で、餅をついて食べることになる。
また、300平方メートルの畑では、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモを育てている。すぐ隣のさぎ山記念公園キャンプ場でサトイモを使って豚汁をつくって食べる。また、ご飯をかまどで炊く。燃料の中心は林から拾い集めたそだ木で賄っている。
豊かな自然のなかでの農と食の体験を通して、生徒たちは都会での暮らしだけでは得ることができない生き方をも考えていくことになる。
「ファーム・インさぎ山」での農業体験 |
心を育てる教育が浸透
いまから6年ほど前、この活動を始めたころの神谷中学校は「荒れる学校」だった。農園での活動に積極的に取り組むなかで、次第に生徒たちが落ち着きを取り戻していく。そして「心を育てる教育」として食と農の体験活動が定着して、大きな成果を生み出してきている。
農園でまずすること
朝、農園に到着すると、その日の行動の説明がある。ファーム・インさぎ山の萩原さとみさんから農業の話や作業をするさいの注意を聞く。それから農作業にとりかかる。昼食とレクリエーションの後も、雑草取りや堆肥づくりなどの農業ボランティア活動をすることもある。(続きを読む
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