育てよう■ たねの準備作る作物が決まったらたねを用意します。栽培する広さに応じたたねの量を考えます。たねは容量や粒数で販売されています。 たねは種苗店・園芸店・JA店舗・ホームセンター・インターネット・農家などで購入することができます。たねは主に購入するわけですが、地域固有の品種は農家を訪ねることで見つけることが出来るかも知れません。 同じ作物でも品種によって播く時期が決まっているものがあります。たねの袋に表示されているまきどき、収穫期、栽培の留意点をよく読んで購入します。 使い残りのたねは乾燥状態を保ち保管することで次年度も使えます。
たねの袋の読み取り方 たねは作物の生育過程を考えてまき方を変えます。発芽後の間引きや移植のことも考えます。畑に直接まく場合と苗を育てる場合があります。 ■ たねをまく場所による違い
じかまき
箱まき
ポットまき ■ たねのまき方の違い
ばらまき
すじまき
点まき ■ たねの発芽を良くするために
水分
温度
深さ
■ 発芽発芽までの日数は作物によって違います。2〜3日で出てくるものや1週間以上かかるものもあります。たねが発芽してからは、光をたくさん受けられるように管理をします。温度は生長点のところで測るようにします。 幼い芽は土壌水分の過不足で病気にかかることがあります。天気を予想しながら、夕方に土の表面が乾く程度が最適です。
■ 間引き苗の葉と葉がふれあうようになると間引きをします。間引きの対象になる苗は、生育が遅すぎるもの、茎が伸びすぎているもの、子葉の形が悪いもの、病害虫に侵されたものなどです。
■ 苗作りダイコンやニンジンと言った根を食べる野菜を除く作物の多くは、苗を育ててから畑に植える方法があります。苗を育てることを「育苗」と呼びます。 ポリポットなどを使う苗づくりでは、間引きや移植の回数を減らすことができます。作物の種類によって育苗期間が違います。育苗期間が長くなるほど、容量の大きなポットが必要となります。
2、3週間の育苗には容器の直径が5〜10センチのポットを使います。
標準より小さなポットを使い育苗期間が長くなると、ポットの中では根が行き場を無くしぐるぐると巻き付き固くなります。そのような苗を「老化苗」と呼びます。そうすると苗は弱り定植後の生育に悪影響がでます。育苗期間を守り、大きめのポットで育苗することが大切です。 ポットに詰める培養土は育苗期間中に使われる養分が含まれています。しかし条件によって苗の養分が少なくなったときには追肥を与えます。水に融かす液肥が便利です。
■ 定植苗ができあがるといよいよ畑に苗を植えます。この作業を「定植」と呼びます。人の手で管理された場所から、厳しい外の世界に生育の環境を移します。植えつけの一週間前から、定植する場所の環境に慣らしていきます。病害虫に侵された生育の悪いものは植えません。丈夫な苗を選びます。 植えつけは天気の良い日を選びます。曇りで気温が低いときや、雨のあと畑が湿っている状態では植えつけしません。植つけるときはポットに十分水を含ませます。 うねに必要な大きさの穴を掘ります。葉や茎をいためないように静かに根の部分をかかえて植えます。根本が隠れるほど深く植えてはいけません。浅く植えるのがコツです。苗が老化気味で根が固くなっているときは、手でほぐして植えます。
トマトなど実が同じ方向に付く作物は、植える方向をそろえるとあとの手入れが楽になります。露地に植えつけた場合は雨の跳ね返りを防ぐために、苗の根もとにワラなどを敷くと良いでしょう。 ■ かん水生育中の作物に水を与えることを「かん水」と呼びます。畑のかん水は天候の推移を見て適度に行います。寒い日が続くときや雨が多いときはかん水をひかえます。気温が高く干ばつ気味のときはかん水を増やします。土の表面が乾いている状態でかん水します。
作物の生育に適した土壌の水分は、手のひらで握った固まりが軽く崩れる程度が最良です。
如雨露を使いシャワー状にしてかん水します。広い畑ではホースを引きかん水することがあります。 ■ 支柱立て・誘引背の高くなる作物やつる性の作物は、生育が進むと自力では立つことが出来なくなります。支柱をそえて茎を結び倒れるのを防ぎます。支柱は竹やプラスチックの被覆をした鋼管製のものがあります。作物の背の高さや大きさに応じて、いろいろな長さや太さのものがあります。しっかりと地面に差して茎を結びます。茎と支柱は8の字にすき間をあけて結びます。麻ひも、ビニール紐、専用の紐もあります。支柱を立てた数株の苗をまとめてピラミッド状にすることで、風などで倒れにくくなります。トマトなどは重い果実が実るので、丈夫に支柱を立てることが必要です。
■ 摘芽・摘芯作物は季節と共に茎を伸ばし、葉を展開しながら成長を続けます。作物の葉の付け根には新しい生長点(わき芽)が出てきます。このわき芽を取ることを「摘芽」と呼びます。作物によってはわき芽を伸ばしながら収穫量を増やす栽培方法があります。しかし余分なわき芽が大きくなりすぎると、栄養を奪い風通しの悪さで作物の生長に悪影響を与えます。小さなときに取ることが必要です。小さなときは手で取ることが出来ますが、大きくなり過ぎたわき芽はハサミやナイフを使います。本体の茎を傷つけないように作業します。
果菜類の栽培でこれ以上実を付ける必要が無いときは「摘芯」をします。実の付いている所から生長点にむかって数枚の葉を残して芽を摘み取ります。摘芯をすると下位のわき芽が伸びやすくなるので注意します。摘芯をすると養分は残された果実に届きやすくなるため実りが早くなることがあります。 ■ 中耕・培土作物の畝間や株間を耕す作業を「中耕」と呼びます。雑草取りや作物の根の呼吸を促すために行います。作物を畑に安定させるために株もとに土を寄せることを「培土」と呼びます。ジャガイモの栽培では芋のなる空間を増やすためにもたくさん土を寄せます。
■ 追肥作物の生育の状況によっては土壌の栄養分が足りなくなることがあります。足りない養分を補うことを「追肥」と呼びます。効き目を良くするために即効性のある化成肥料や液肥を使います。 追肥は根が伸びる先にあたえるのが効果的です。追肥をしたあとはかん水をします。 ■ 除草畑によってはいろいろな雑草が生えます。基本的に小さなうちに取り除きます。雑草を残すと作物と養分の奪い合いが起きることがあります。風通しの悪さから病害虫の発生源になることもあります。雑草取りは天気の良いときにします。再び根が付くのを防ぐためと、土の団粒構造を壊さないためです。 雑草の取り方にはいろいろな方法があります。 1.鍬などで削り取る 小さな雑草はそのまま畑の上で枯れさせます。取った雑草をたくさん畑の中に置くと病害虫の発生源になります。大きな雑草は、乾燥させてから集め堆肥の材料とすることが出来ます。 (続きを読む |
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