作物の特性■ たね育種は主に多収穫・耐病性・食味の向上が目的とされました。そして耐寒性や耐暑性、肥料の過多に絶えるような特性も作り上げました。 最初は自然交配による品種改良が主でした。長い年月をかけ地域固有の野菜といった品種もつくられました。しかし昨今は一代交配種(F1)と呼ばれるたねがほとんどです。一代雑種は自然の状態では交雑しない品種同士をかけ合わせてつくられます。良い特性だけを持たせた品種をつくることができます。ただその特性はたねがまかれたその一作にのみ付与され、そこから取れたたねを次の作でまいても同じ品質のものが収穫できません。栽培する側に取っては常にたねを買い続けることになります。また穀物の一部では遺伝子組み換えによるたねの品種改良も行われるようになりました。 ■ 抽たい抽たいとは作物が日照時間の長短を感じ取り、いずれかの条件で花芽を付けてしまうことです。ホウレンソウなどは日長を感じて花芽を付ける性質があります。春から暑夏にかけてたねをまくと、ホウレンソウらしい葉を収穫することなく、株には茎が伸び立ち花を咲かせてしまいます。 花芽が付きにくい品種改良もされているため、たねを選ぶときは注意しましょう。
■ 生理作物の生長は、葉・茎・根などの体を作る栄養成長と、花を咲かせ実を付ける生殖成長のステージがあります。葉野菜や根菜類は栄養成長だけで収穫にいたります。実を食べる作物は栄養成長と生殖成長を同時に進行しながら収穫を迎えます。 作物の生理は気象条件や土壌条件の影響を受けます。栽培では作物を不良な気象条件から守り、土壌の栄養管理を適正にしつつ、生育全般にわたって守りながら育てることになります。
忘れられた旬食生活の変化でいつでも食べたいものがある時代となりました。しかしその要求は作物から「旬」を奪いました。抽だいはそもそも作物の生理に合わない時期にも育てようとする人の欲求から生まれた問題です。 日本は南北に長く、北海道の亜寒帯から沖縄の亜熱帯まで多様な気象条件を持ち合わせています。年間気温の推移も違うため、同じ品種であっても作物の栽培する時期が変わります。その点では流通の恩恵もあり、多くの食べものに囲まれる食生活を送ることができます。 (続きを読む |
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