(2)「食」を実感し、その背景を知るために
「食」の要であり始まりでもある農林水産業は、いずれも天候や土地などの自然的条件に依存しなければ存続が不可能です。つまり、食べることはまさに自然に依存していることに他なりません。しかし、地球温暖化など環境破壊の問題はどんどん悪化しており、人口増加や政情不安、水不足など、さまざまな要因が食料事情に陰を落としています。
厳しい状況にあるのは、地球環境や世界の情勢だけではありません。日本における第一次産業の就業人口は、緩やかに減少を続け、しかも年々高齢化がすすんでおり、その解決に向けた努力が求められています。
子どもたちが農林水産業をきちんと理解するということは、言い換えれば、毎日の食の根源を知るということです。そしてそれは、ひいては自然の循環から地球環境の問題へ目を向け、世界の人々の暮らしを配慮することへとつながっていくのです。
第3章 農林漁業体験の教育的役割
1. 食料生産の現場としての農林水産業
(1)日本の食料自給率
(2)「食」を実感し、その背景を知るために
2. 生きる力を育む農林漁業の教育的効果
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