(2)事前・事後学習の取り組み
●A校の場合
A校は移動教室のプログラムを学校独自で作成し、農林業体験や自然観察を中心とした構成にしています。事前学習から現地プログラム、事後学習に至るまで、子どもの自主性の尊重に配慮がなされている点が特徴的です。
事前学習の6時限は、1)区が発行している移動教室の参考資料を活用し、村の人口、面積等地理的特徴や特産品等について、また自分たちが住んでいる町と現地の村との違いについて学び、2)村で何をやりたいのか、何を調べたいのか、について各自考える時間が設けられました。
それを基にして、3)教員が、「森林・林業に関すること」、「農業・りんごに関すること」、「川に関すること」の3グループに班分けを行いました。これは、クラスや人数に左右されることなく、子どもたちの興味を本意にして分けています。その後、4)グループごとに村で何を調べるのか、何を質問するのか等、各自質問票にまとめる作業を行いました。
また、事後学習(ふりかえり)については、1)各自が調べたことを班ごとにまとめ、2)疑問に思うことを調べる時間を設け、その上で発表会の準備を行いました。さらに最後に、3)移動教室での成果を来年度移動教室に参加する4年生と保護者に向けて、班ごとに発表しています。
A小学校での移動教室プログラム内容
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A小学校(4クラス、146名) |
事前学習について
(6時限) |
1.川場村の概要についての勉強
・・・世田谷区との比較(人口、面積、高齢化率)、特産品は何か(りんご、こんにゃく、ブルーベリー)
2.調べたいこと、知りたいことを考える
→コース、班分け・・森グループ、川グループ、農業(りんご)
3.世田谷区と川場村の交流事業ではどんなことをやってるのか(出前授業)
→森林ボランティア(森林づくり塾、山づくりくらぶ)、レンタアップル、そば打ち体験、伝統工芸品の体験学習等々
4.グループでのディスカッション。各コースごとに具体的に何を調べるのか。スタッフに何を質問するのか。
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| 移動教室プログラム |
1日目・・ハイキング、飯ごう炊さん
2日目・・コース別プログラム、キャンプファイヤー
3日目・・村めぐり
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事前学習・ふりかえり
(5時限) |
班ごとの発表会(5時限:川場で調べたことのまとめ+調べ学習、感想)
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●B、C校の取り組み
一方、B、C校のプログラムは、区が設定している基本的なプログラム構成を採用しています。事前学習(3時限)については、1)区発行の参考資料による村の概要(人口、面積、高齢化率、交通事情等)や特産品について学び、2)クラスや班ごとで新聞づくりが行われました。
村での移動教室のプログラムの内容は、芋掘り、キャンプファイヤー、登山、村めぐり等が主であり、基本的には学校の教員が指導にあたっています。
事後学習においては、A校が村での体験や調べ学習を振り返っていたのに対し、B、C校では思い出を振り返る程度に留まっていました。
B,C小学校での移動教室プログラム内容
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B小学校(3クラス、107名) |
C小学校(2クラス、60名) |
事前学習について
(3時限) |
1.川場村の概要についての勉強
・・・世田谷区との比較(人口、面積、高齢化率)、特産品は何か(りんご、こんにゃく、ブルーベリ
2.クラスごとに新聞づくり(川場ってどんなところ?) |
1.川場村の概要についての勉強
・・・世田谷区との比較(人口、面積、高齢化率)、特産品は何か(りんご、こんにゃく、ブルーベリー)
2.6グループに分かれてテーマごとに新聞づくり(りんご、ブルーベリー、文化、学校、動物、乗り物)
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| 移動教室プログラム |
1日目・・さつまいも堀り、飯ごう炊さん、キャンプファイヤー
2日目・・登山、お楽しみ会
3日目・・村めぐり |
1日目・・さつまいも堀り、飯ごう炊さん、ナイトハイク
2日目・・登山、屋内キャンドルサービス
3日目・・村めぐり(炭焼き小屋、きのこ原木栽培の見学)、りんご狩り(農家に「りんごができるまで」についての説明を受ける)
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事前学習・ふりかえり
(2時限) |
クラスごとに新聞づくり(2時限:川場でわかったこと、思ったこと) |
一人1枚新聞づくり(2時限:川場での思い出)
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第3章 森林・林業体験学習の取り組み方
1.体験学習のねらいの明確化
2. 企画の立て方とプログラムの組み方
3. 事前・事後学習の必要性
(1)比較対象校について
(2)事前・事後学習の取り組み
(3)アンケート結果による子どもの変化
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