(2)地域を学ぶという視点から見た森林・林業体験の魅力
意外に思われる方も多いかもしれませんが、東京都にも林業は存在しています。森林組合もあります。東京、と一口に言っても、西部はかなりの山間部で、そこは森林に覆われています。東京に限らず、日本全国の各道府県、各地域には、山間部を中心に林業地が存在しています。
子どもたちが地場産業を理解するという観点に立てば、地元の産業のひとつである林業がどのような産業なのかを知ることには意味があります。
地域の里山の手入れを手伝う、林業体験のために林業地を訪問する等、森林や林業をテーマにした体験型の学習を取り入れる学校もだんだんと増えてきています。
子どもたちにとって、これらの体験は豊かな学びの機会であると同時に、楽しい時間でもあります。森の香りをかぎ、鳥の声に耳を澄まし、土に触れ、目も心も緑葉に癒され、葉や枝や木っ端で自由に遊び、林産物を味わう。五感を使い体験を通して日本の産業理解を深めていくことは、学習としての意義深さはもちろんのこと、当事者である子ども自身にとって大きな喜びとなっているのです。
第1章 今なぜ、子どもたちに森林・林業体験が必要か
1. 子どもたちがイメージする森林と現実の森林の違い
2. 知っているようで実はよく知らない「日本の森林」
(1)天然林と人工林、里山林って何?〜子どもたちが勘違いしやすいこと〜
(2)地域を学ぶという視点から見た森林・林業体験の魅力
(3)森林・林業体験における教師・指導者の役割とプログラム例
3. 学習テーマとして魅力的な「日本の林業」
4. 森林・林業の基礎的データ
5. 世界の環境と日本の森林・林業の深い関係
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