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TOP > 農への関心の高まりと新たな光の中で! > 4 職場体験実施後の学習について(2/3)
2 宮城県石巻市立北上中学校を訪ねて農業体験学習と事後学習丹精こめてつくったコメを道の駅で販売ルポライター 有澤 政義 中学校のある場所北上中学校は、宮城県石巻市北上町にある。北上中の学区は、田畑が多く農業を中心としてきた橋浦・吉浜地区と海のつながりが深く、漁業を中心としてきた相川地区からなる地域である。 北上中学校は北上川河口部に位置し、美しい海や山もあり、自然環境に大変恵まれている。学校に隣接する「にっこりサンパーク」には多目的グランド、野球場、テニスコートがあり、施設・設備の面でも恵まれている。
橋浦・吉浜地区の保護者のほとんどは石巻市内の職場で働く勤め人である。相川地区の保護者の多くは、ワカメやホタテの養殖業等の漁業を営んでいる。 ほとんどの家庭が三世代同居家族であり、祖父母が農業や漁業に従事し、父母が勤めに出ているという家庭が多い。保護者や地域の方々は学校に大変協力的で、PTA活動や学校行事、総合的な学習の時間等で支援を惜しまないとのことである。 総合体験学習(にっこりタイム)の目標「にっこりタイム」には“ふるさと学習”、“職場体験学習”、“福祉体験学習”、“修学旅行自主研究”の4つのコースがあり、それぞれの学習のねらいを定めている。 〈にっこりタイムA(ふるさと学習)のねらい〉 〈にっこりタイムB(職場体験学習)のねらい〉 〈にっこりタイムC(福祉体験学習)のねらい〉 〈にっこりタイムD(修学旅行自主研修)のねらい〉 総合学習の年間スケジュール「にっこりタイム」4コースのコース別年間スケジュールは次の通りである(表―1、表―2、表―3、表―4)。 ●にっこりタイムA(ふるさと学習)年間スケジュール(凡例)全:全学年、支委:支援委員、GT:ゲストティーチャー 表―1 「にっこりタイム」A(ふるさと学習)の年間スケジュール
●にっこりタイムB(職場体験学習)年間スケジュール表―2 「にっこりタイム」B(職場体験学習)の年間スケジュール
●にっこりタイムC(福祉体験学習)年間スケジュール表―3 「にっこりタイム」C(福祉体験学習)の年間スケジュール
●にっこりタイムD(修学旅行自主研修)年間スケジュール表―4 「にっこりタイム」D(修学旅行自主研修)の年間スケジュール
●にっこりタイムの指導方針(1) 実態調査を行い、生徒にとって身近で、魅力的な地域素材を課題として取り上げるように配慮する。 学年総時間:1年 80時間、2年 85時間、3年 95時間 基本時間数: 《にっこりタイムA》 《にっこりタイムB》 《にっこりタイムC》 《にっこりタイムD》 ● にっこりタイムの内容(1)異年齢集団の活動にあたって、人間関係を醸成する集団体験的活動を行う。
総合学習の実施と記録●実施内容の成果北上中学校の総合的な学習の時間「にっこりタイム」がどのように実施されたか、その成果については、校内情報誌ユースレター「学校だより きたかみ」(リンク:学校だより きたかみ)<に掲載され適時報告されている。また、毎年、同校体育館で行われる「総合的な学習発表会」でまとめて報告されている。(リンク:総合的な学習発表会)
これら総合学習の実施内容や成果は、地元新聞(石巻かほく新聞)に、同校の田植えの状況が掲載されている。記事内容を要約すると以下のとおりである。(以下、平成20年5月16日、10月4日付け記事から転写) はつらつ田植え 石巻北上中がふるさと学習石巻市北上中(佐藤泰孝校長、生徒一一七人)の全生徒が一五日、学校近くの水田で田植えを体験した。生徒たちは泥だらけになりながら丁寧に苗を植え、古里の産業に理解を深めた。地元の農家、大内さん(四五)の指導で、十アールの学校田に「みやこがねもち」の苗を丁寧に植えていった。ぬかるみに足を取られて尻もちをつく生徒もいて、水田に歓声が響いていた。 本年度から北上中に統合になった旧相川中出身の生徒たちは、初めて田植えに挑んだ。 二年のSさん(一三)は「近所は漁業の家が多く田植えを間近で見たことがなかった。泥から足がぬけなくて大変だったけど楽しい」と笑顔で話していた。秋には稲刈りをして、収穫した米を文化祭と道の駅・上品の郷で販売する予定。同校では古里の産業を学ぼうと、三年前から全校でコメ作りに取り組んでいる。相川中との統合を機に、十月に実施する一、二年生対象の職場体験では、相川地区で盛んなワカメ養殖などの漁業体験を計画している。 石巻かほく新聞 平成20年5月16日 収穫の喜びを実感 石巻北上中全校挙げ稲刈り石巻市北上中(佐藤泰孝校長、生徒一一七人)は二日、全校挙げて稲刈り作業をした。 五月半ばに全生徒が学校田に植えた「みやこがねもち」は黄金色に輝き、穂が重そうに垂れる。三年生が水の管理と夏場の草取りをし、無農薬で育てた。この日は青空が広がり、まぶしい日差しが照りつけ、汗ばむ陽気。一、二年生と三年生女子が学校田に入り、上手にカマを使って稲を刈った。刈った稲は束にして結った。 学校支援の大内さんと山内美恵子さん、四人の地域ボランティアが収穫を支援した。 二年のSさん(一四)は「相川中統合で今春から北上中に通学しており、稲作体験は初めて。田植えは大変だったけど、カマを使った稲刈りは楽しかった。貴重な体験が出来た」と話した。 あぜに積み上げられた稲束は軽トラックで学校まで運ばれ、三年生男子が校庭に準備した稲架に掛けられた。 稲作体験活動は四年目。地域の産業を知り、郷土への愛着や日本の食文化、自然への感謝の念を育てるのが狙い。 石巻かほく新聞(平成20年10月4日) さらには、同年10月3日付け新聞(石巻日日新聞)に次のような記事が掲載されていた。記事内容を要約すると以下のとおりである。(以下、記事のみ転写) 農業の大変さ実感 北上中の生徒ら稲刈り石巻地方の小中学校が体験学習で植えた米も収穫シーズンを迎えた石巻市立北上中学校(佐藤泰孝校長、生徒一一七人)は二日、同校近くの学校田で全生徒が稲刈り作業体験を行い、収穫の喜びを、味わった。同日は学校の課外学習に協力する学校支援委員の山内美恵子さんら5人が作業を手ほどき。子ども達は学校田約20アールに植えたもち米「ミヤコガネモチ」種を、カマを使って手作業で刈り取った。収穫した稲は束にして自然乾燥させた。 一四日に脱穀し、袋詰めした後、上品の郷で販売する。本年度統合された相川中学校出身のKさん(二年)、Tさん(二年)も初めて米作りをたいけんし、「去年は水産業の体験をした。それぞれ別の苦労があることがわかった」、「大きく成長してうれしい。食べ物を大切にしたい」と話していた。郷土への愛着や日本の食文化、自然への感謝の心を育もうと総合的な学習の時間「ふるさと学習」の産業体験の一環として実施。農薬を使わず、三年生を中心に草取りをするなど、期間を通じて生徒が手入れしてきた。 石巻日日新聞 平成20年10月3日 写真でみる総合学習「にっこり米」(もちごめ)
稲の刈り取り
さつまいも栽培
【学校紹介】
石巻市立北上中学校佐藤泰孝校長
宮城県石巻市立北上中学校(校長・佐藤泰孝先生)は、北上町立橋浦中学校と月浜中学校が合併し、平成元年4月に開校した。統合前の両校は昭和22年創立以来42年間存続し、平成17年4月市町村合併により校名が現在の石巻市立北上中学校となった。平成20年4月、相川中学校を統合し、旧北上町全区を学区とする新たな学校となった。 今年5月に田植えをした学校田の稲刈りを10月2日に全校生徒で行いました。今年も学校支援委員の山内美恵子さんとお友達の方から、イネの刈り方や束ね方などを指導していただきました。生徒は稲刈りの大変さを感じ取ると共に、自分達で植えた稲を自分達で収穫する喜びを実感していました。また、収穫したもち米は、学校支援委員の大内弘さんのお世話で3年生が脱穀(精米)し、袋詰めをしました。 できたもち米「にっこり米」は学校の文化祭と道の駅で、1袋(2kg)1,000円で販売しました。
●教育目標と指導目標北上中学校の教育目標は、自ら学び、主体的に判断し行動する心身共にたくましい生徒を育成することである。次の3つの生徒像を目指している。 ◎ 進んで学習する生徒 ●学校経営の基本方針(1)恵まれた環境(自然、地域、施設・設備)を生かし、 (続きを読む |
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